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【高知の地形】
高知県は東西に長く、四国の南部に位置しています。“海”のイメージの強い高知県ですが、県土の89%は山地で、全国平均の54%と比べても、かなり山国です。
正面に太平洋、後ろに四国山脈があるという地形のため、高知ならではの文化が形成されています。
また温暖多雨な気候のため、街路樹が“ヤシの木”なのも「南国」って感じがしますよね(^-^) |
【高知の地産地消と街路市】
太平場側の温暖多雨な気候も影響し、漁業、農業も盛んで、海山問わず新鮮でおいしいものが食べられます。
日曜市のような街路市も盛んに開かれています。スーパーでも必ず地元でとれた野菜などのコーナーが設けられ、生産者の方が搬入する姿を見かけます。また良心市のような無人の野菜販売所が多いのも印象的です。そのため自然と地元の旬のものを食する機会に恵まれます。
個人的には、「にんにく」「しょうが」がたっぷり入って1袋100円位で売ってるのに初めは驚きました。
文旦・小夏・柚子・トマトなどが有名ですが、全国ランキングで上位の食材は「みょうが」「なす」「にら」「しょうが」「ししとう」「おくら」「ピーマン」などだそうです。
土佐の街路市(高知市HP)
高知オーガニックマーケット(土曜市) |
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【高知という地名】
もともと『高知』という地名は、土佐藩氏山内公のお城のあった地名に由来し、「河中山」→「高智山」→「高智」→「高知」と変化しました。
最初の「河中山」とは、お城が鏡川と江の口川に囲まれたところにあったため、山内一豊公入城の際に「大高坂山城」から「河中山城(こうちやまじょう)」と改名されたそうです。
ただこの地は洪水が多く、二代目藩主山内忠義が「河中」の字を嫌ったため、「高智山城」と改名され、その後「山」が省略され徐々に今の「高知」となりました。
そもそも紀貫之の『土佐日記』が書かれた時代(1,000年くらい前)には、高知市一帯は海底だったそうで、南北朝時代(600年くらい前)に鏡川から押し出された土砂によって高知城周辺に平地が出来上がったといわれています。地下水も豊富で、場所によっては水道代がかからないところもあります。 |
【高知県民とお酒】
高知県は全国でも断トツ酒類の消費量が多いのが有名です。私も高知にお嫁に行く、といった時に「ピッタリだね!」と言われました(そこまで酒飲みではないんですけども…)
土佐の宴会には「献杯」というものがあって、お酒をつがれたらそれをそのまま飲み干して、同じ杯を相手に「返杯」し、飲み干してもらうというマナー(?)があります。
そのため高知の飲み会では結婚式であっても、あちらこちらへの人が移動し、「返杯」を繰り返し、とてもにぎやかです。
※ちなみに「献杯」では通じないこともあります。「返杯」という言い方の方がメジャーです。 |
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【高知のお魚】
「高知」というと真っ先に思い浮かべるのは「カツオのたたき」ではないでしょうか。高知のカツオは『塩』で食べられるほどおいしいです。もちろんポン酢でも食べますが、ぜひ高知に来たら『塩たたき』を一度は食べてみてください。(私は断然「塩派」です)
にんにくや薬味をたっぷりのせて食べるのが高知流です。翌日のことを恐れないでくださいね(笑)
また高知のたたきは「厚さ」が命!なので、他の県と比べて、ほとんどのお店でかなり厚切りででてきます。
その比較もあってか、他のお刺身もちょっと厚切りになっています。
また高知では”海のギャング”「ウツボ」を食べます。居酒屋さんなどでもよく、から揚げやお刺身でメニューにのっているのでぜひ見かけたら食べてみてください。淡白で歯ごたえがあります。
あとほかの県ではあまり見かけないと思うのですが(もしかしたら呼び名が違うだけかも?)、「長太郎貝」「ながれこ(とこぶし)」「ちゃんばら貝」「まいご貝」などもシーズンになるとスーパーや居酒屋さんに登場します。
ちなみに、少し話が脱線しますが、高知では「さつま揚げ」のことを「天ぷら」と言います。一般的な「天ぷら」も「天ぷら」です。高知に来た頃、「天ぷら買ったよ」と言われ、「やったー♪、ご飯の用意楽できる~♪」なんて思って見たら、がっかりした思い出も(笑)「天ぷら」ならおかず考えなくて良いけど、「さつま揚げ」だったらほかのおかずも用意しなきゃいけないですもんねー(^^;
とはいっても魚が豊富なので、やっぱりさつま揚げ(天ぷら)もおいしいです。時々日曜市なんかで、歩きながら食べている人も見かけます。
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【高知県民の気質】
高知県民の気質は女性は「はちきん(8金「男4人より強い」とか「男4人を手玉に取る」といわれバイタリティーのある女性を指す)」、男性は「いごっそう(偉骨相、頑固者)」と呼ばれ、とにかく強い人が多いのが特徴です。
実際私の周りを見ていても、女社長、女性の自営業の方がとても多いような気がします(たまたま自分の周りに同じタイプの人が集まってくるだけかもしれませんが…)
場所を説明するときに「東西南北」で説明します。海の方が南、山の方が北…と自然と感覚の中に刷り込まれているんだと思います。
私も初めは戸惑いましたが、慣れてくると方位での説明の方が間違えなくて良いような気がします。それも私がだいぶ高知になじんできた証拠でしょうか?(笑) |